薬学生採用における採用担当者の年間スケジュールとは?

薬学生の就活スケジュール変化に伴い、採用担当者の業務も大きく変化
以前の薬学生採用では、11月ごろに就活のピークがあり、そこで接点を持った薬学生に対して、年明けからアプローチを進めていき、1~3月に面接・内定という“短期集中型”の就職活動が主流でした。この動きが2026卒薬学生就活以降は早期化・長期化が加速しています。
その結果、薬局やドラッグストア、病院、企業の採用担当者も、従来よりも年間を通じた動きが求められるようになってきました。本記事では、薬学生の就活スケジュールの変化と、それに伴う採用担当者の年間スケジュールの変化について詳しく解説します。



【春〜初夏】4月〜6月:5年生の山場、インターンシップ強化期間
- 4月:合同企業説明会のピーク
5年生の薬学生が最も多く参加する時期。ここでどれだけ多くの学生と接点を持てるかが勝負となります。 - 5月〜6月:合説参加(新規薬学生獲得)+インターンシップ、見学、面談などで関係構築
インターンシップの需要が高まり、6月以降はインターン参加学生への個別フォローが発生。
以前はこの時期にまとまった休みが取れるケースもありましたが、今ではインターン対応などで採用広報・調整業務が重なり、採用担当者の繁忙期となっています。
【夏〜秋】7月〜10月:5年生の選考フェーズ・4年生の動き開始
- 7月〜8月:新規薬学生獲得+インターン終了後の個別対応
インターン参加学生の本選考誘導、早期選考案内などが中心に。 - 9月〜10月:5年生の選考本格化+4年生の個人情報獲得の好機
例年10月以降になると、5年生は選考モードに入り、4年生の業界研究や個人情報取得の動きも強くなります。4年生へのアプローチ戦略が必要です。
この時期から、4年生と5年生の両方を同時にフォローする必要が出てくるため、担当者1人あたりの負担が一気に上昇します。
【冬〜春】10月〜3月:6年生対応+来期採用の仕込み
- 10月~11月:内定式・フォローイベント等の実施
内定承諾をもらった6年生に対するフォローやイベント運営が中心に。 - 12月〜1月:4年~5年生は最後の追い込み時期+6年生向けに国家試験前のフォローアップ
学業とのバランスを取りつつ、接点を維持。 - 2月〜3月:国家試験後の連絡、内定者手続き・研修準備
合格発表後の入社手続きや研修資料準備など、入社前対応が必要になります。
同時にこの時期は、来期(2028卒)向けの採用戦略設計やインターンシップ準備など、次年度に向けた仕込みがスタートする時期でもあります。
戦略的なリソース配分が今後の鍵に
採用活動が1年を通じて続く現在、担当者がすべての層に同じ温度感・同じ量のアプローチをするのは難しくなっています。
- どの卒年を狙うのか(6年生/5年生/4年生)
- どのタイミングで動くのか(春の接点/夏のインターン/秋の選考誘導)
- どの手段を強化するのか(LINE運用/インターン設計/店舗見学)
など、戦略設計とリソース配分の最適化が不可欠です。
特に、4年生の段階から個人情報を取得できるようになってきた現在それを活用できている法人はまだごくわずかです。
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