【最新データ分析】2024卒薬学生・2025卒薬学生卒業進路比較と2026卒動向予測
薬学生採用市場は、2024年卒 → 2025年卒の薬学生進路が出てきました。毎年少しずつの変化ではありますが、2020年からは大きな変化が起きています。
特に薬学生進路の分散 と 病院・企業への志望増加 が目立ち、2026卒ではさらにその傾向が強まる見込みです。
以下では、薬学教育協議会の公開データ(2024卒・2025卒)を元に、主要進路の増減を表で整理した上で、2026卒の薬学生就活動向を予測します。
1.2024卒 → 2025卒「薬学生進路の変化」比較
▼進路の主要な増減(調剤・DS・病院・企業などを合算して整理)
| 区分 | 2024卒(人数 / %) | 2025卒(人数 / %) | 増減(人数 / %pt) |
|---|---|---|---|
| 保険薬局(調剤薬局) | 2,651人(28.1%) | 2,549人(27.6%) | −102人(−0.5pt) |
| ドラッグストア(調剤部門+一般販売) | 1,966人(20.8%) | 1,803人(19.5%) | −163人(−1.3pt) |
| 病院・診療所(薬剤部+臨床検査+その他) | 1,278人(13.5%) | 1,308人(14.1%) | +30人(+0.6pt) |
| 企業(研究・開発・MR等) | 830人(8.8%) | 894人(9.7%) | +64人(+0.9pt) |
| 行政(国家+地方) | 148人(1.6%) | 168人(1.8%) | +20人(+0.2pt) |
| その他の職業 | 121人(1.3%) | 56人(0.6%) | −65人(−0.7pt) |
| 進学 | 189人(2.0%) | 212人(2.3%) | +23人(+0.3pt) |
| 就職せず(非就職者) | 357人(3.8%) | 281人(3.0%) | −76人(−0.8pt) |
| 未定(未報告含む) | 1,035人(11.0%) | 1,089人(11.8%) | +54人(+0.8pt) |
出典:薬学教育協議会
https://yaku-kyou.org/
①保険薬局(調剤薬局本体)は微減(−102人)
調剤薬局は28.1% → 27.6%(−102人)と減少。調剤系全体では減少傾向が継続している。
②ドラッグストア系は減少(−163人)
2024卒 → 2025卒:1,966人 → 1,803人(−163人、−1.3pt)
内訳として、ドラッグストア調剤部門の減少(−179人)が主因となっています。
③ 病院就職は増加(+30人)
病院薬剤部は横ばいで推移していますが、
臨床検査部門が 3人 → 38人 と大幅に増加し、全体を押し上げた。
④ 企業就職は増加(+64人、+0.9pt)
企業就職者は増加し、2025卒は 9.7% に到達。
2024年卒~どんどん増加して、10%に近づく動きが見られる。
2.データから読み取れる2026卒「薬学生就活」動向予測(弊社調べ)
2024→2025卒データと、2026卒の学生アンケート(弊社調べ)から以下の予測が可能です。
▼① 調剤薬局は「横ばい〜減少」傾向が続く見込み
- 2025卒で –102人減少しています。合算(調剤+DS)でも –163人 と大きく減少
- 2026卒も減少する見込みとなっています。
背景(事実ベース):
・病院との併願増加
・選考の早期化で薬局が後回しにされやすい
・待遇の比較が可視化してきた
▼② ドラッグストア調剤部門は2026年も100名以上減少の見込み
採用枠調整の影響が大きく、「母集団がそもそも少なくなる」ことが確実視されています。
▼③ 病院は2026卒で100名以上増加する可能性
- 2026卒:病院併願の解禁や選考早期化・待遇の改善などで病院人気がさらに強まる予測
▼④ 企業就職は2026卒で「10%超え」へ
2025卒:9.7%
2026卒:10%超え見込み
理由(弊社調べ):
- 一般理系学生が MR・CRO より一般業の商社などを選ぶ傾向が増加→ 結果として企業就職の競争相手が減少
- 製薬・治験・品質保証などの採用枠も少しずつ拡大したことも背景にあります。
3.まとめ:2026卒は「病院・企業が増え、薬局は採用難化」の年へ
薬学生進路は確実に変化し続けています。
・病院志望の増加
・企業志望の増加
・調剤薬局・ドラッグストア調剤の減少
この3点が2026卒の採用市場を左右します。
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