【薬局向け】電子カルテ情報共有サービス経過措置延長と2026年5月必須対応ポイント

📌 経過措置延長の概要
2023年7月23日に開催された第613回中医協総会において、当初2025年9月30日までとされていた電子カルテ情報共有サービス導入の経過措置は、2026年5月31日まで延長されました。
延長の背景は以下の通りとなります。
- システム開発や提供の遅延
- 医療DX関連法案の国会審議の遅れ
- 現場の準備負担への配慮
ただし、2026年5月は診療報酬改定と同時に対応が必須となります。延長期間を「準備猶予」と捉え、今から着実に準備を進める必要があります。
💊 医療DX推進体制整備加算とは?
医療DX推進体制整備加算は、医療機関や薬局がデジタル技術を活用して医療の質・効率化を高める体制を整備した場合に算定できる加算です。
薬局での主な要件例
- マイナ保険証(オンライン資格確認)利用率基準達成
→ 2025年10月以降は60%以上が目標 - 電子カルテ情報共有サービスの活用体制整備
- 電子処方箋の対応
- セキュリティ確保(ガイドライン準拠)
これらを満たさない場合、2026年5月以降は加算が算定できなくなり、経営面に影響を及ぼす可能性があります。
🏥 薬局がおさえるべきポイント
項目 | 対応策 |
---|---|
経過措置延長 | 延長期間を活用し、確実に導入計画を策定 |
マイナ保険証利用率 | 2025年10月以降は60%達成が加算要件に |
クラウド化 | 2030年までにクラウドネイティブ型電子カルテ移行を視野に |
標準仕様 | 2025年度中に標準型仕様が策定されるため、それに準拠した選定を |
🛠 薬局が今やるべき対応ステップ
- 現状把握
ITインフラ状況、マイナ保険証利用率、予算をチェック - システムベンダー選定
標準型電子カルテ仕様(2025年度策定予定)に対応予定の製品を選定 - 職員教育・啓蒙活動
マイナ保険証受付や電子カルテの実務研修を実施 - 地域医療連携の強化
医師会・訪問看護・他薬局との情報共有体制構築
📈 まとめ
経過措置延長は一時的な猶予に過ぎません。
2026年5月は報酬改定と同時に必須対応期限となるため、以下を今から準備しましょう。
- マイナ保険証利用率向上
- 電子カルテ情報共有サービス導入
- クラウド型電子カルテ移行の検討
- 地域連携の強化
これらを揃えることで、薬局経営の安定と医療DX推進の両立が可能になります。
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