【2027卒薬学生】薬学生就活はすでに選考フェーズへ|動き出した採用戦略の最前線とは

2027年卒の薬学生(現5年生)の採用活動がすでに「選考フェーズ」へ加速し始めています。
今年はこれまで以上に、早期化・併願前提・情報分散といったキーワードが浮かび上がっており、「従来型の採用手法では届かない」フェーズに突入しているのが現実です。
現場での薬学生とのやり取りや採用支援の実例をもとに、今この時期に法人が把握しておくべき薬学生の就活動向を詳しくご紹介します。
1. 選考はすでに本格化、大手調剤・DGS・CRO業界が先行
- 大手調剤薬局・ドラッグストアはすでに早期選考を開始
- CRO業界も5年生夏~秋にかけて面接実施
- 製薬メーカーもまもなく選考解禁が本格化
実際に、現場の肌感では薬学生の約10〜15%が内定獲得または選考進行中。
特に企業の広報力や、夏インターン経由での接点構築に成功していた企業は、この段階でかなり先手を打てている印象があります。
2. 病院志望者もこれから活動が本格化へ
病院の選考時期も従来の「4月以降」から変化があり、1〜2月に説明会、3月に選考開始という病院が増えてきています。
また大きな変化としては、
「病院希望者が最終的に薬局・DSを選ばない」傾向がより強くなっている点が挙げられます。
病院併願が事実上OKとなったことで「病院専願」でもリスクが減ったという影響も大きいです。
結果的に薬局やドラッグストアに流れてくる母集団は減少傾向であると考えられます。
3. 志望先はすでに決まっている学生が多い
現在の薬学生との面談やヒアリングを通じて、
40〜50%の学生が、すでに「どの業界」「どの企業」を受けるか決定済みである印象を受けます。
- 職場見学や面談を通じて、1〜3社に志望を絞っている
- 夏インターン参加者が企業理解を進めた結果、志望度が明確になってきた
- 病院希望者は病院のみ、製薬希望者は企業一本化の傾向が強い
これらの学生は、「今すぐ選考案内を出せるフェーズ」に入っており、「新規獲得」より「選考移行」を重視すべき時期に入っています。
4. 薬局選考参加数は2〜3社から3〜4社へ増加傾向
薬局・ドラッグストア業界を志望する薬学生に関しては、選考を受ける企業数が増加傾向へ変化してきており、今までは平均薬局・DGS面接数は「2~3社」→「3~4社」へ増えている印象です。
- 他社との比較前提の選考設計
- 面接以外の体験・交流の設計
- インターンシップ・店舗見学での情報付与や雰囲気の演出
などが今後の採用成否を左右する大きな鍵となっています。
5. 今後のポイントは「選考案内→選考誘導」フェーズ
すでに新規で2027卒の個人情報を得ることは難しくなりつつある状況です。
今ある接点に対して、面談・見学・選考参加への動機づけが最優先課題です。
状況 | 推奨アクション |
---|---|
すでに接点あり | 会社説明・見学案内・エントリーの動線強化 |
接点なし | 2028卒への早期広報とブランディングを実施 |
6. 2028卒(現4年生)もすでに動き出している
8月以降の合同企業説明会では、参加者の半数が4年生(2028卒)というケースも出てきています。
すでに企業研究を開始し、SNS・HP・就活媒体を見比べる4年生も増加中です。
薬局やドラッグストア各社でも、
「このタイミングでいかに4年生に印象付けができるか?」「どんな戦略をしていくべきか」
を今期採用の課題に挙げている法人が多数あります。
今後の薬学生採用に向けた動き方まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
2027卒は選考誘導フェーズ | 個人情報獲得済の学生に対し、行動を促す接触を強化 |
2028卒は印象形成期へ | SNS・イベント・LINEなどを活用した認知拡大と好印象形成 |
面接だけでなく見える化が重要に | 研修内容、先輩の様子、社内の雰囲気を動画や図解で届ける |
採用担当者自身の「顔」が見える運用 | 薬学生は「誰と働くか」を見ています。担当者発信がより有効になってきています |
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