【2027卒薬学生】2025/10月時点 薬学生就活最新動向とは?
2027年卒の薬学生就活は、2025年10月に入り「情報収集期」から「選考期」へと本格的に移行しつつあります。
合同企業説明会やナビサイトのアクセス数からもその兆しは明確になってきています。
2027卒薬学生の最新動向と企業側が取るべき対応について、現場感を交えて解説します。
1. 2027卒はすでに「情報収集フェーズ」を脱しつつある
10月に開催されたナビサイト主催の合同企業説明会では、参加学生が100名を下回る会場も登場。
さらにその約半数が4年生(=2028卒)という状況からも、
2027卒の薬学生たちはすでに情報収集を終え、選考に進み始めている層が増えていることがうかがえます。
つまり、企業にとっては「そろそろ動き出そう」ではなく、
「もう選考期は始まっている」という認識が必要です。
2. 選考のピークは9月〜11月|薬局・DGS・CROはすでに早期選考スタート
- 薬局やドラッグストア(DGS)
- CRO業界
これらの業界では、9月から本格的に薬学生の選考を開始しており、
内定を出し始めている企業も増えています。
一方でそれ以外の業種については、
- 病院や製薬メーカーは、引き続きインターンや見学会などのプレ選考・接点形成が中心。
- MR職・研究職・病院・公務員選考本番は、6年生の6月ごろまで継続する見通しです。
つまり現時点では、薬局・DGS・CROの選考が最も活発なタイミングであり、
薬学生側もこれらの選考を「滑り止め」として受けながら、本命を見極めようとしている傾向が見られます。
3. 「内定承諾期限」を設ける企業が増加中
今年の特徴として、大手調剤薬局やDGSを中心に
内定承諾期限を「2週間〜1ヶ月」に設定する企業が増えてきている点が挙げられます。
この背景には以下のような意図があります。
- すべり止め受験層の見極め
- 早期承諾による採用確定の前倒し
- 選考工程の効率化
一方で、内定承諾期限を短くすると、学生の応募自体が減るというデメリットもあります。
また、承諾後の辞退リスクや、企業と薬学生のミスマッチが起こる可能性も高まります。
4. 就活の「早期化」と「長期化」が同時に進行中
2027卒の就活は、例年以上に「早期化」と「長期化」が並行しているのが大きな特徴です。
- 早期化:企業側の選考スタートが前倒しに(9月〜)
- 長期化:学生の意思決定が遅れ、内定承諾が12月〜翌年3月までずれ込む傾向
弊社の体感では、10月時点で内定を保持している薬学生は全体の10%未満です。
おそらく12月〜1月に一気に内定保有率が増加すると予測しています。
5. 内定承諾期限の設定は「戦略の分かれ目」に
薬局・ドラッグストアの人事担当者にとって、
「内定承諾期限をどう設定するか」は戦略上の大きな判断ポイントになります。
| 承諾期限の方針 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 短く設定(2週間〜1ヶ月) | すべり止め層を早期に見極められる/採用計画が立てやすい | 応募数が減少/辞退リスク上昇 |
| 長く設定(内定式〜6年生6月) | 面接希望者が増える/母集団が広がる | 実際に入社する学生との乖離リスク |
6. 2028卒に向けた準備もすでに始まっている
4〜8月にかけて2028卒(現4年生)のプレ期がスタートしており、
ここでどれだけ登録・接点形成ができるかが来年以降の採用成功を大きく左右します。
しかし近年、合同説明会の参加率は年々減少傾向。
そのため、以下のような複数チャネルでの接点創出が重要になっています。
- InstagramやLINEを活用したSNS採用広報
- インターンシップや見学会の個別対応
- オンライン説明会の小規模化と高頻度化
- サイト経由の1on1マッチング
7. KPI設定が難しくなる時代へ。だからこそ「目標設計」が重要
情報収集〜内定承諾までの動きが読みにくくなったことで、
従来の歩留まり指標や選考フローでのKPI設計が機能しにくくなってきています。
- 合同説明会の参加数=母集団形成につながらない
- LINE登録数=面接希望者につながらない
- 面接実施数=内定承諾数につながらない
という分断が起きやすい状況に。
そのため、薬局・ドラッグストアの採用チームは「逆算型」の目標設定とKPI設計」がますます求められるようになっています。
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