2027卒薬学生就活スケジュール総括と選考スケジュールの実態

2027卒薬学生の就活は、これまで以上に「早期化」と「長期化」が同時に進行した年でした。
2027卒薬学生就活スケジュールの全体像を整理しつつ、薬局・ドラッグストア・病院・企業(製薬・CRO)の選考スケジュールの実態と、企業側が取るべき採用アプローチについて解説します。

2027卒薬学生就活は「4年生2月スタート」が当たり前に

2027卒薬学生の就活開始時期は、4年生2月頃が実質的なスタートラインとなりました。
これはインターンシップや業界研究、企業研究といった「就活準備フェーズ」が、低学年化していることを明確に示しています。

特に多く見られた動きは以下の通りです。

  • 4年生2月〜3月:就活情報収集・業界研究の開始
  • 5年生4月:就活開始のピーク
  • 5年生8月・11月:実習期の合間で再度就活を開始する層が増加

この流れから分かるのは、薬学生就活は一度きりではなく、波のように何度も動くという点です。

5年生4月〜6月が最大の山場になる理由

2027卒薬学生就活において、企業側が最も重視すべき時期は5年生4月〜6月です。
この期間に、通年で獲得できる個人情報の約8割が集中している傾向が見られました。

  • 多くの学生が初めて本格的に就活を意識する時期である
  • 合同企業説明会や学内イベントがまだ活発に開催されている
  • 「比較検討」のために複数企業と接点を持とうとする心理が強い

といった点が挙げられます。

一方で、8月以降は合同企業説明会が大きく減少します。
8月や11月に就活を再開する学生は、「一度は企業研究を済ませている」ケースがほとんどです。

つまり、4月〜6月に接点を持てていない企業は、選択肢にすら入らない可能性が高いという現実があります。

7月〜10月は「エンゲージメント強化期間」

5年生7月〜10月は、多くの薬学生が実務実習に入る時期です。
この期間は新規接点の獲得よりも、すでに接点を持った学生との関係性を深めるフェーズと位置づける必要があります。

  • 定期的な情報提供(LINE・メール・SNSなど)
  • 実習と両立できるオンラインインターンシップや座談会・個別キャリア相談
  • 体験型インターンシップや店舗見学など

といった「接触頻度を保つ施策」が重要になります。

この期間にエンゲージメントを高められているかどうかが、11月以降の選考参加率に直結します。

2027卒の選考スケジュール総括

2027卒の選考スケジュールには、業態ごとに明確な特徴がありました。

薬局・ドラッグストア

2026卒と比較すると、全体的にやや遅めの動きが目立ちました。
選考のピークは11月、内定出しは12月に集中する傾向が強く見られました。

CRO業界

CRO業界も同様に、12月頃からの内定出しが目立ちました。
早期選考を実施しつつも、最終的な意思決定は年内という流れが主流でした。

製薬メーカー

製薬メーカーは例年通り、3月〜6月が選考の中心です。
インターンシップ経由の選考やES提出を経て、冬~春に進行する流れは大きく変わっていません。

病院

2027卒では、3月〜4月に選考を行う病院が最も多くなる見込みです。
病院就活層は、5年生後半〜6年生初頭にかけて本格的に動き出す傾向が続いています。

この流れは2028卒でも継続する見込み

2027卒の動きを踏まえると、2028卒薬学生就活でも同様のスケジュール感が続く可能性が高いと考えられます。

  • 早期化は止まらない見込みも、内定承諾は慎重になり長期化している現状
  • 薬学生は「情報を持っている企業」しか検討しない=大手への就職が多くなる傾向

このような環境下では、単発の説明会や短期施策だけでは採用成果につながりにくい状況です。

企業側に求められる視点と今後の課題

企業側の課題は、以下の3点に集約されます。

  1. 早期化と長期化の両立
  2. 内定承諾時期の設計
  3. 他社動向を踏まえた柔軟な対応

薬学生就活市場は情報戦の側面が強く、わずかなタイミングのズレが母集団形成に大きな影響を与えます。

今後の薬学生採用では、4月〜6月の接点獲得と、7月〜10月の関係構築、11月以降の選考設計を一連の流れとして設計することが不可欠です。


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