薬学生の就活が早期化・長期化する中で、内定者フォローはどうするべきか?

薬学生の就職活動が早期化・長期化する中で、薬剤師採用担当者の方々から「内定者フォローはどうしたらいいですか?」というご相談を多くいただくようになりました。
また薬学生の5年生からも2025年8月末ごろから、
- 「いつまで内定保持していていいんですか?」
- 「とりあえず2社くらい内定承諾しておいて、病院受けてもいいですか?」
といった相談内容も少し驚きですが、、この時期にもうこのような相談が増えているのも驚きで、内定者への対応が採用担当者にとって重要なフェーズに入ってきていることを実感しています。
内定承諾の軽さに驚く企業担当者も
特に最近では、
- 「内定承諾後の辞退が年々増えている・・」
- 「承諾した上で断る前提って、さすがにダメでしょ…」
という声も企業側からあがってきています。こうした傾向は、内定者の不安感の強さの裏返しとも言えます。
実際に「マイナビ 2025年卒内定者意識調査」によると、
入社予定先企業を決めた後、不安になったことがある:58.6%
というデータもあり、約6割の薬学生が内定後にも不安を抱えている状況が明らかになっています。
全国職・広域勤務は内定辞退が多い傾向に
特に全国職やエリア職(地域限定以外)での採用では、内定後辞退率が年々上昇しています。
- 5年生の2〜3月頃に不安を感じて、再び地元薬局やDGSを受け直す
- 全国職から地域限定職への切り替え相談が増える
といった動きも見られているのが、近年の薬学生就活の変化だと思っています。
採用担当者に求められる「内定者フォロー」の重要性
企業側としては、こうした変化に対応するために、
内定承諾後も「毎月一度」のコンタクトを取り続けることが非常に有効です。
実際、採用実務の中でも、この3年間で採用担当者の業務負荷が最も増えたのは、「内定者フォロー」という結果も出ています。
具体的な内定者フォロー施策 8選
では、どんなフォローが効果的なのでしょうか?以下のような取り組みが挙げられます。
- 内定式の実施
- 内定者懇親会
- 毎月の人事面談(オンラインでも可)
- 国家試験対策サービスの導入・共有
- オープンチャットなどSNSでのつながり形成
- 先輩薬剤師との懇親会
- アルバイト雇用(国家試験対策の支援にも◎)
- 福利厚生の一部先行利用の提案
内定者は「月1回以上」のフォローを希望している
実際の調査でも、内定者が希望するフォローの頻度は以下のとおりです。
フォロー頻度 | 「ちょうど良い」と感じた割合 |
---|---|
月1回以上 | 87.0% |
隔月 | 81.5% |
3か月に1回以下 | 68.8% |
何か新しい施策を大掛かりに始める必要はなく、月1回のLINE・メール連絡だけでも大きな効果があるということです。
就活の変化は、企業の採用体制も変えていく
薬学生の就活早期化・長期化は、学生側だけでなく、企業側の採用体制にも変化と負担をもたらしています。
特に、採用後のフォロー体制が内定辞退率に直結してくる中で、
- 継続的な接点の構築
- 薬学生の不安に寄り添う姿勢
- 柔軟なフォローアップ施策
を整備していくことが、これからの薬学生採用では不可欠になっています。
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