薬剤師採用戦略|転職シーズンに合わせた最適な動き方とは?
薬剤師の採用難は年々高まっており、計画的な「薬剤師採用戦略」が欠かせない時代になっています。
特に中途薬剤師採用は、「どの時期に薬剤師が動くか」を正確に押さえることが最重要ポイントです。
本記事では、約30社以上の薬局・ドラッグストアの採用支援を行うROPが、実際のデータと成功事例をもとに、効果的な薬剤師採用戦略を解説します。
1|薬剤師が動く「転職シーズン」を正しく押さえる
薬剤師採用戦略の大前提は、薬剤師が転職活動を始める「ピーク時期」を理解することです。
■ 中途薬剤師の転職ピーク
ROPが複数の紹介会社と連携する中で、以下の傾向が明確に出ています。
- 9〜10月:秋の異動・組織再編に伴う転職希望者が増加
- 12〜3月(最大ピーク):賞与後の動き・新年度に向けた転職・繁忙期や病院転職の影響
- 特に1/4〜1/13:登録者数が1年で最も増える超ピークシーズン
■ 2026年は「診療報酬改定」で夏にも動く
2026年の診療報酬改定では、調剤基本料を含む制度見直しが行われるため、
7月前後に転職が増える可能性が非常に高くなります。
したがって、2026年に向けた採用戦略は、年間を通じた分散型の強化が必要になります。
2|パート薬剤師が動く転職・復職のシーズン
パート薬剤師は、ライフイベント・学校行事・家庭のスケジュールの影響が大きく、動く時期がより明確です。
- 12〜3月(育休明けの復帰シーズン・新年度へ向けてのライフステージの変化)
- 5月(慣らし保育や新年度が落ち着いてからの転職活動や復職検討)
- 10月(パートナーの異動・転勤などによる転職)
このタイミングで採用媒体(ジョブメドレー・Indeedなど)を最新化することが重要です。
3|採用媒体・紹介会社の更新タイミングが戦略の核心
薬剤師採用戦略は、難しいように見えて実は非常にシンプルです。
■ ① 採用媒体をピーク前に最新化する
- ジョブメドレーの原稿を最新に
- Indeedの無料枠・有料枠をアップデート
- 検索上位表示を狙って「更新日」を常に新しく保つ
■ ② 紹介会社へのアプローチを強化
ピーク前に必ず行うべきなのは、紹介会社への募集一覧送付やアプローチです。
紹介会社は「情報が最新の求人=紹介しやすい」と判断します。
送るだけで無料で認知が広がるため、費用対効果が非常に高い施策です。
4|リファラル採用(社内紹介)の強化も必須
中途薬剤師の確保において、リファラル採用(社内紹介制度)は非常に効果的です。
特にピークシーズンに向けて、
- 「紹介すると〇〇万円」などの社内告知
- LINE・Slack・掲示板などで周知
- 過去の成功例を共有して紹介心理を高める
など、社内認知の最大化が採用成功の鍵になります。
5|SNS・広報もピークの2〜4週間前から強める
Instagram・X(旧Twitter)・自社ブログなどのSNS更新は、ピークの少し前から強化するのが効果的です。
■ SNS強化の理由
- すぐの応募客だけでなく「潜在層の認知」が溜まる
- 紹介会社が候補者に見せる「企業情報」としても使われる
- 無料でできる施策で、費用対効果が高い
特に薬剤師採用は“指名検索”が強い傾向があるため、
「社名で検索したときに良い情報が出てくる状態」を作ることが重要です。
6|【成功事例】1〜3月で正社員30名採用を実現した薬局も
ROPが支援した調剤薬局・ドラッグストアでは、
ピークに合わせて採用媒体・紹介会社対応・SNS強化を行うだけで、
1〜3月の3ヶ月で正社員30名近い採用に成功した事例があります。
大きなコストをかけたわけではなく、
「時期に合わせて正しく戦略的に積み上げた」ことが成果につながっています。
7|薬学生採用戦略|5年生の「4〜6月」が勝負
薬学生採用も年々変化しています。
■ 薬学生の就活開始時期(ROP Instagram調査:163名)
- 4〜6月に就活開始:77%
つまり薬学生は、5年生の春〜初夏に一気に動き始めるのが現状です。
■ 合同企業説明会は「10月以降は激減」
10月以降は参加学生数が大きく減少するため、
4〜6月にどれだけ接点を持てるかが勝負になります。
- 春のインターンや店舗見学の案内
- 夏前の1day仕事体験
- 5年生向けイベントの開催
- Instagram/LINEでの情報発信
これらを組み合わせて「早期接触→継続フォロー」の戦略を実行することで、採用成功に大きく近づきます。
8|まとめ|薬剤師採用戦略は時期を制する者が勝つ
「どの時期に、どれだけ打ち手をそろえられるか」で成果が決まると言っても過言ではありません。
- 中途薬剤師:9〜10月/12〜3月/1月上旬/2026年は7月も
- パート薬剤師:12〜3月/5月/10月
- 薬学生:5年生の4〜6月が最重要
これらの動きに合わせて以下を見直していきましょう。
- 媒体更新
- 紹介会社連携
- SNS・広報強化
- リファラル採用
など薬剤師採用戦略や薬学生採用戦略を明確に行うことで、採用成功に直結します。
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