薬学生合同企業説明会への参加が減少?薬学生の就活行動が大きく変化中

2027年卒薬学生の就活もいよいよ佳境に入り、すでに内定を獲得している薬学生も増えてきています。その一方で、薬局やドラッグストア各社からは「薬学生の個人情報保有数が前年比3〜4割減少している」という声も多く聞かれます。

この背景には、合同企業説明会(合同説明会)への参加学生数の減少が大きく影響していると考えられます。


合同企業説明会の参加者が激減

2027卒の薬学生に関して、4〜6月頃までは前年と同様の参加水準でしたが、8月以降は減少傾向が顕著になりました。10月には、以下のような状況も報告されています。

  • 大阪会場でも薬学生の参加者は40名ほど
  • 地方のナビサイト主催の合同説明会では、学生4〜10名、企業は10社以上という事例も

このような状況下で「従来の説明会頼りの採用手法」が通用しなくなってきています。


なぜ薬学生の合同説明会参加が減っているのか?

1. 金券配布(QUOカード・Amazonギフト等)の禁止

2025年秋より、厚生労働省の通知により、合同説明会における金券配布が禁止されました(※500円程度までは可)。

以前は「6社回ればQUOカード5,000円」などの特典があり、興味のない企業でも「6社ノルマ」のためにブースを回る学生が多数存在していました。現在はこうした目的がなくなり、本当に興味のある1〜2社だけ訪れて早々に帰る学生が増加しています。

2. 質の高い個人情報だけが残っている

薬局・ドラッグストアの各採用担当者は、「薬学生の個人情報数は確かに減っているが、説明会やインターンに進む学生数は変わっていない」と話します。

つまり、「次に進まない個人情報」「使えない名簿」が淘汰され、興味関心の高い層だけが残っている状態にあるということです。今後は、そうした限られた学生に対して丁寧かつ継続的なアプローチが求められます。

3. SNS・Webで企業情報を収集できるようになった

最近の薬学生は、「合同説明会に行かなくても、SNSや企業HP、LINE公式、noteなどから十分に情報収集できる」と話しています。

  • Instagramで社内の雰囲気を知る
  • noteでインターン体験記や社員の声を読む
  • LINE配信で選考情報を受け取る

こうした説明会に行かずとも情報が届く環境が整備されたことで、あえて合同説明会に出向く必要性を感じなくなっているのです。


今後の薬学生採用で勝ち抜くために

今後の就活市場では、「合同説明会で出会えない薬学生」への「事前認知」と「継続接点」の構築が極めて重要になってきます。

✅ 採用広報のチャネル拡充がカギ

  • Instagramでの運用(薬学生SNS対策)
  • noteやブログで実習体験・社員インタビューの発信
  • LINE公式アカウントによる情報配信とタグ管理
  • 選考スケジュールの可視化(就活スケジュール対策)
  • 実習中にも届く情報設計(薬学生実習期間中の導線強化)

これまで後回しにしていたSNSやWeb媒体での発信が、「出会う前から選ばれる」薬局づくりの起点になっていきます。


まとめ:「合同説明会頼り」からの脱却を

薬学生の就活は確実に変化しています。これからは、合同説明会に頼らずに認知を広げ、志望度を高めるための「攻めの広報」が不可欠です。

薬局・ドラッグストア様の採用戦略支援を行う当社では、採用広報の見直しからSNS設計、LINE・noteの活用まで一気通貫で支援しております。お気軽にご相談ください。


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